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免許を取りに行った時の話。

※以下の文章には不快な表現や不適切な描写が多々含まれています。
 飽く迄もフィクションとしてご覧頂く様宜しくお願い申し上げます。
 (あと長いです)

キッカケと・・・

大学通いと並行して、テレビ番組の台本や原稿や企画を書く仕事をしていた。
うまいこと休みを繋げて、ちょっと長めの連休を作った時の事だ。

以前から坂道や峠を走る度にリトルカブの排気量を大きくしたいと考えていた。
しかし、50ccを超える排気量のバイクは原付免許じゃ乗れなくなってしまう。

小型二輪…〜125ccまで(原付一種・二種)/普通二輪…〜400ccまで/大型二輪…限定無し
というのが大まかな区分だ。75ccやら90ccやらに乗るには最低でも小型二輪が必要。

そこで、これを機に普通二輪の免許を取る事を決めた。

当然、時間と費用が問題となってくるのだが、合宿ならば随分安くて早いという事を知る。
幸い、入所者が殺到するシーズンでも無かったので最も安い料金で入所する事が出来た。
インターネット割引と学割を合わせたら、予定よりも随分と出費が抑えられた。

もうひとつの問題は時間。最短はATで6泊7日・MTで8泊9日だった。
その時は、どう頑張っても1週間しか休みが作れなかったので、ATコースで入所。
どうせしばらくはカブ(左手のクラッチレバー操作無し)に乗るんだからいいや!
って事で・・・←(その後、地元でMTに限定解除をしました。俗にいう二度手間)



いざ自動車学校へ!

行き着いた先は、色とりどりの面白頭集団が闊歩する自動車学校。
その日の入校者数はATコースだけで約20人近く、折しも「ビクスクブーム」全盛期。
初っ端のガイダンス時点で怒鳴り散らす指導員、人目も憚らず口論を始める眉無し達、
先に入所していた変な髪型の男は「サイフがねえ!パクられた!」と壁を殴り続け、
すぐ脇の長椅子では初老の男性が微動だにせず高イビキをあげていた。そんな施設だ。


他の教習所と比べ、かなりの安さを誇る合宿プランだった事もあり、色々な人が集まる。
集団のやかましさや、治安の悪さ、混ざり合った変な臭いに、初日から気分が落ち込んだ。
教習生の殆どは高校生くらいで、中には合宿終了時に16才になるという少年もいた。

ガイダンスや適性検査等を済ませ、早速学科が始まったのだが、全く進まない。
指導員が彼らの私語や居眠りをいちいち咎めるからだ。指導員にも腹が立った。

「僕は料金をケチッたせいで、とんでもない所に来てしまった」

何度も後悔しながら夜を迎えた。混み合う食堂で夕食を済ませ、宿泊棟に戻る。
ケチッた分、宿泊は「個室」のプランを選んでおいたため、足早に自室へと戻る。
ただ、個室と言っても、薄いプラスチックの様な壁だし、トイレなんかも無い。

夜は決まった時間に指導員が点呼にやって来る。廊下に集まり、番号と名前を述べるのだ。

まるでテレビドラマで見た刑務所のシーンさながらだ、僕はもう呆れてしまった。

個室以外はこんな部屋
コンテナの様な寝床がぎっしり並ぶ空間だ。
こういった施設は「カプセルホテル」
呼ばれるているそうだ。
(合宿教習では割と一般的だそう)

←の画像はイメージです

夜中には警報機のブザーがけたたましく鳴り響く。禁煙区域で煙草を吸った者がいた様だ。

翌朝も、A室で財布の盗難が…喫煙した者が…備品が破壊された…等々…
治安の悪さを物語る報告が次々となされた。聞いているだけで気が滅入ったものだ。

狭い部屋に押し込め怒鳴りつける指導員と、それでも直ぐに騒ぎ暴れ出す彼らは、
先の「看守と囚人」というよりも、ちょうど「動物園でのひとコマ」に似ていた。


彼らは朝が遅いので、僕は薄暗いうちに起床し、一番乗りで食堂に行き朝食をとる。
昼は食べない事も。夜は食堂の終了間際に滑り込んだ。風呂も同様にして、接触を避けていた。
(ありがたい事にコンビニが徒歩5分圏内にあり、本当にお世話になった)



馴れてはきたものの・・・

僕はとにかく真剣に学科を受け、ガリ勉君よろしく毎回復習と問題集をこなした。
指導員から「教習所始まって以来の真面目な生徒」という蔑称を付けられてでも。

教習の後半には効果測定と呼ばれる、学科の模擬試験の様な物が実施される。
学科・知識が身についているか否かを調べる試験で、これに合格せねば次の段階に進めない。

受験者は、僕と同日に入所した人数の2倍近を数えた。

落ちまくっているのだ、彼らは。2〜3度落ちると、合宿期間が延びてしまうらしい。

その回、通過したのは僕を含めてたったの4人。約40人中たったの4人ぽっちだった。
内2人は再受験組。他はその後も見事に落ち続け、もう後が無いといった状況だった。


合宿生活に慣れると、面白集団とのコミュニケーションもそこそこ取る様になった。

元々学習塾で講師を続けていた事もあり、彼らくらいの年代とはいくらでも話せる。
(この集団は好きじゃないから、徹底的に関わりを持たないようにしていたけど)

焦り切った彼らは学科も真面目に聞く様になり、夜は教本やロビーのPCで問題を解く。

分からない部分を聞きに来たり、出そうな箇所を教えて欲しいと頼まれたりもした。
(明らかにタイプの違う、地味な僕の所に来るなんて、藁をも縋る思いだったのだろうね)
年上なので彼らから「兄さん」と呼ばれ、気が向いたら勉強に付き合ったりもした。
(それなりの向上は見られたが、PCの模擬テストで60点取れる様になった ってレベル)
最終日。僕を含んだ10人程が晴れて"出所"する事になった。

同じ日に入所した中で一緒に出られたのは、たった1人だけだった。あとは延長組だ。
運転に関しては、僕なんかよりもバイクに乗り馴れていると思うのだが、何だかなぁ・・・。

まあ、それでも僕らはバスの中で互いの苦労を労い、出所を喜び合った。
お勉強に付き合った事もあり、彼らは僕に連絡先を書いた紙を渡してくれた。
メールアドレスと「いつか一りましょう!」(←原文ママ これは強烈に覚えてるわ)
なんて、ちょっとしたメッセージが記されたものもあった。

バスを降り彼らは駅へ向かう。僕は「今度メールするよ」と言って別れ、近場の喫茶店に入った。
彼らを乗せた新幹線が高架を走り去る。アイスコーヒーで喉を潤しながらそれを遠目に見送った。

次の便までの約1時間を喫茶店で潰し、1週間分の荷物の入ったバッグを持って店を出た。
ホームに立ち、東京行きの新幹線が来るのを見て、やっと「出所」の実感が湧いてきた。


僕はポケットから、彼らのくれた紙切れを全て取り出し、可燃物と書かれたゴミ箱に放り入れた。
客も疎らな新幹線の中で大きな欠伸をだらしなく重ねながら窓越しの景色をぼんやりと見つめる。
トンネルに入ると、そこには中途半端に日焼けしているであろう気の抜けた表情が映った。

(完)


後日談:府中試験場にて。

教習所を卒業したら、各地試験場での本試験が待っている。
公安指定教習所だったので、現地での走行試験は免除で「学科試験」のみだ。
帰宅翌日は完全に寝坊してしまったので、帰宅の2日後に本試験を受験することになった。

府中の試験場に着くと、知った顔がちらほらいた。僕は顔をそむけて通り過ぎた。

あの収容所にいた頃と同じ調子で「ぜってー今日こそは!」と騒いでいる。

どうやら昨日も受験したがダメだった様だ。用紙が配られ、部屋は静けさに包まれる。

試験が終わると試験官がアナウンスを始める。

「番号を呼ばれた方は残って、それ以外は退室してください」

高鳴る胸を抑えながら、自分の受験番号が呼ばれたのを聞き、安堵の溜息をひとつついた。

そして僕は前方に目を遣り、その"知った顔"達がぞろぞろと部屋を出ていくのを見送った。



効果測定の形骸化?

僕が免許を取ったその教習所に限った話であると信じたいのだが・・・。

指導員は効果測定で何度も落ちている者を呼び出して、こんな事を言うのだ。

「この問題、ほんとに◯だと思う?これは×でいいのか?」

ほとんどが◯×形式の二択問題である。それ以外は3択問題。
ここで生徒に間違いを訂正させ、それを正解として扱う。

結果、どれほど不正解が多かろうと指導員がお情けで通過させてしまうのだ。
(合宿期間が延びる者が多数ってことは、相当数不合格をくらっているのだろうが…)

解き終わったマークシートを指導員に提出し、答え合わせをしてもらうのだが、
順番を待っている際にも、そんな行為が極々当たり前の様に行われていた。

水増しもお情けも無い本試験で、彼らが落ちる事は目に見えているというのに。

交通規則をしっかりと頭に入れ直して無事に免許を取得し、安全に運転しているか、
そのままの状態で落ち続け、結局免許を取らずに終わっているか。そのどちらかを願って。

(一部フィクションだからね!!)

なめとんか!
恐ろしいことに、というか、やっぱりその教習所は何度も営業停止処分を喰らっていました。

教習所は、そこの卒業生の一定率・一定数以上が事故を引き起こした場合、
「営業停止」「営業免許剥奪」という処分を課されることになっています。

交通事故なので様々な状況があるでしょうが、簡単に言ってみれば、
危険運転や違反をするドライバーを多数生み出した事に対する罰則です。

教習所は徹底した教習内容と到達スキルの確認が求められるべき機関です。
今の交通規則は、はっきり言ってヤバい。大半が機能していません。
ルールを守ったほうが危険に晒されるなんて、どうかしてる。

誰しもが安全運転を心掛けるなんて時代は、永遠にやってこないのかもしれません。

\ついでだから、私は言いたい。/

/どうでもいい場所でゴニョゴニョやってないでさ…\
/あからさまな危険運転の取り締まりをもっと頑張れ!!\

てね。な〜んつってね。

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