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ちょっと
日本一周してきた。


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カブ90で日本一周とか
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群馬だか山梨だか忘れてしまったが、ツーリングの途中で道の駅に寄った時の事だ。

後に大きなバッグを乱雑に括り付けて、峠の坂道をトコトコと登り、やっと道の駅に着いた。
ベンチに腰掛けて背伸びをしていると、HONDAと書かれたツナギを着た男性に声を掛けられる。
男は、どこから来たか、どんなバイクに乗っているか、何km走ったか等々…一方的に語りだす。

これじゃ休憩にならんな…と思いながらも、適度な相槌を返しながら。

自分のバイクを散々説明した後、僕のカブに目を遣った。

「原付じゃ遅くてかったるいでしょ?」と、ニヤけた男は言う。

「俺は100キロ以上で走っちゃうこともあるけどね。原付は60キロがイイトコでしょ?」
「やっぱ5速くらいは必要だよ、でエンジン組み替えて云々…スプロケを云々…」
「まずはマフラーとかキャブをいじって云々…最高速上げなきゃダメだよ!俺のは云々…」

スーパー押し付けタイムの始まりです。


どうでもいいわ!分からんし、知らんし!

男性の喋っている内容が理解出来たら
また違う受け取り方が出来たのかもしれませんが…。
本当に的外れで押し付けがましい人間に捕まったなぁ〜と、
話半分で聞いていてもブルーになりました。

「カブでもいじればそれなりにパワー出せるのに、なんでやんないの?」


お宅さんの言ってる改造をしないのは、必要だと思っていないからです。
キャブやスプロケがそのままなのは現状に一切の不満が無いからです。
マフラーを変えないのはノーマルマフラーの音と形が好きだからです。
消音を抜かないのは大音量&低音の響きとやらが僕には不快だからです。


心の中でそう呟きながら、適当に流した。

「変えたらもっと快適になるって!」ってやかましいですわ。
気が変わったり、興味が出たりしたら、そういったカスタムにも手を出すからさ、
得意気な顔で赤の他人のバイクにゴチャゴチャ言うのはそろそろやめにしないか?


僕はリトルカブ→カブ90なので、大きなバイクの良さを経験していません。
それ以前に、僕はバイクが好きなのではなく、(自分の)カブが好きなだけです。
自分のカブで自分のペースで自分の好きな様に走るのが好きなだけなのです。
僕に取っての「良さや魅力」は、人に押し付けられて感じる物ではないのです。
どうせならその魅力ってのを紹介してくれたら嬉しかったのに・・・。
そうでなければ、似た趣味嗜好の方同士で交わされるべき会話なんじゃないか?

今のカブが大好きだからこれでツーリングしてるんだよ?分かる?
不満だらけだったらとっくに250とか400に乗り換えてるよ?
原付だろうがリッターだろうが楽しめるんじゃない?違うのかい?
ゆっくり走るのが好きだって人もいるんだよ?周りににはいないのかい?
坂道でトコトコやるのも面白いって思ってんだよ?それじゃ駄目かね?


僕はもはや男の顔すら見ていなかった。相槌も半分以下に減っていた。

別に見る必要の無い地図に目を落としながら、へー、とか言ってただけだったと思う。

腹が立ったとか、傷付いたとか、そんなことは一切無かった。

ただひたすら、つまんねーな、早く戻ってくんねーかな、と考えていた。

嫌々乗っているバイクだったなら、多少は耳を傾けられたかもしれないが。
最初に言ったのに。「カブが好きなんです」と。人の言葉も聞いちゃいねーな。
え…?あぁ、バイク歴20年ってのはさっき聞いたよ、自分の話も覚えちゃいねーな。

って感じで、ループが始まるのです(´・ω・`)トホホ。
「スピードとパワー重視&爆音走行」という楽しさ。

僕は別段それに惹かれる事は無いけれど、惹かれる人も大勢いるって事は理解している。

逆に、原付ツーリングは「窮屈だ」と評する人も大勢いることだって知っている。

きっと、多くの人は分かっている。だから人のスタイルをいちいち否定しないのだ。

しかし、極稀にこういったタイプの無理解な押し付けクンが存在する。
アドバイスや情報提供ではなく、単なる価値観の一方的な押し付け。



「ショーウィンドウに飾られた美しいトランペットに憧れて、毎日眺めている少年。
 その少年に、得意顔でタジン鍋をプレゼントする」
くらい、的外れな行為なのだ。



少し乱暴な表現かもしれないが、あの男性には
ゆっくり走る楽しみを一生理解出来ずにいて欲しい
と、思った。だから僕は自分の思いを語ったりもしなかったのだ。

HONDAのツナギを着てSUZUKIのバイクを吹かしている、件の男に一瞥をくれ、
僕はすっかりぬるくなってしまった緑茶を飲み干した。

バリバリと耳を劈く様な音と共に走り去る彼の背中を見送る事はしなかった。


/無理にスピードや爆音を求めるくらいなら、今は自分のスタイルを貫きたい。\
/こんな事って、押し付けがましい奴らには絶対に理解できないだろうし、してほしくもない。\


元SR400乗りで、その後は低年式DIOで日本一周をしていた女性。
400ccと50cc、両方の楽しさを知っている彼女も「カブいいね〜」と言う。


やはりカワサキのでっかいバイクを乗り回す、青森で出会った練馬区民のM氏。
排気量の差が1110ccもあるのに一緒に走ってくれるし、カブを褒めてくれる。

当然好き嫌いはあるだろうが誰も妙な押し付けをしないと同時に、わざわざ否定したりもしない。


これは、やっぱりさ〜カブって魅力的でしょ?って話じゃなくって、
みんな視野が広く、他人の楽しみ方にも理解を持っているって事。

僕だって、やっぱり自分のカブがいちばん可愛いし好きである。
嫌々乗っているならば話は別だが、好きで乗ってんだもん。


排気量の差 1110cc それがまたおもしろい!
ホンダの原付と、カワサキのリッターバイク。
一緒に青森の山の中を走ったのは本当に楽しかった!
特に上り坂、遅くて迷惑を掛けてしまいスミマセンでした。
それでも、その超低速走行が僕にはとても楽しかったです。
互いの楽しみ方を尊重し合えると、車種もサイズも超えて、
「今度キャンプツーリング行こうぜ!」ってなるのです。
スタイルの理解がライダーを幸せにする。…はず。





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