出発〜群馬-新潟-山形-秋田-青森
書き起こしてみると、雨が多かった東北地方の北上。(生粋の晴れ男なんですが…)
東北地方の強い方言が、とても素敵に思えた。喋り方で、可愛さも3割増し。
真夏とはいえ、朝方の寒さは厳しい。クルマの流れも速くて怖かった記憶がある。
海も山も美しい東北地方。想像を遥かに上回る素晴らしさだった。
大間港〜北海道周遊
地元の方も「今年は異常な程に寒い夏だ」とおっしゃっていました。
7月は、殆ど雨だったそうです。非常に運の良いタイミングで上陸した様です。
真夏ですが、朝晩はとにかく寒かった!「盆が終われば冬」という言葉を、
身を以て実感。宗谷岬は再びカブで訪れたい場所です。
函館−青森-東北地方南下
東北地方は男鹿半島で出会った方と行動を共にする機会が多かったので、
割とゆったり走る事ができた。現在でも男鹿の思い出話で盛り上がれる。
体調を崩し、病院へ行ったことや宿の方の優しさに涙したのも大きな思い出だ。
青森で出会い十和田でキャンプした練馬区民さんとは、ちょうど1年後に再会する。
大きな出会いが連続した東北地方。人の温かさや面白さを改めて実感した。
関東 (一時帰宅 再出発) 関東
感覚的には、日本を半分周り終えた気分。タイヤ交換やちょこっとしたカスタムをしたり。
荷物の積載方法(パッキング)を改良。お茶の水へ買いに行ったギターも積載。
都内、神奈川と、都会を走る。しばし自宅でダラけたこともあってか、旅モードにならず。
厚木の知人宅で予想外の大雨に当たり、花札等をしながらやり過ごした。
都会や知った土地が続くので、いまいち気分が盛り上がらない区間でもあった。
東海−近畿
伊豆半島の南国の様な海と木々の対比が記憶に強く残る。
朝日や星も格別に美しく思えた。実家に寄れたことも嬉しい。
三重や和歌山の海は、目の覚める様な青色で驚いた。
大阪は駅しか見ていないので、いつか観光で行ってみたいものだ。
(たこ焼きも本当にうまかった)
四国周遊
原付クラスが、本州から自走で四国に入るには「しまなみ海道」を通るしか方法はない。
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ道だ。小さな島々を経由して大きな橋が伸びる。
有料ではあるが、原付は数十円〜百円という親切価格!ただ、とにかく分かりにくかった。
クルマと原付は、通る道(区分)が違い、入り口も異なる。クルマの通行する道は「高速道路」。
間違えてひと区間を走ってしまい警察に止められたのもいい思い出。自転車・徒歩も渡れます。
香川のうどんが非常に美味しかった。生醤油で頂くシンプルな味わいにやられた。
讃岐うどんを食べるためだけに香川に行ってもいいと思える程にうまかった。
四国は食べ物も美味しく、みかん・ゆず・伯方の塩アイスなど印象深い味わい。
お遍路さんと呼ばれる四国霊場八十八カ所巡りを行う方々が、とても羨ましかった。
いつかは自分も挑戦してみたいものである。
中国(山陽)−九州(西側)
この地方は、何だか一気に駆け抜けてしまった感がある。天気が安定せず、大雨も降ったし。
宮島に向かう際も大雨だった。厳島神社に上陸したのは、ちょうど干潮時であった。
絵葉書の様な風景は見られなかったが、あの鳥居をくぐる事ができたのは嬉しい。
佐世保バーガーなんて、桃鉄でしか聞いたことも無かったが、実際に大きくて驚いた。
大風や大雨に辟易しながら走ったこともあり、写真も少ない。
屋久島 奄美大島 沖縄本島
チケットが買えるのかどうかも分からないままに港に向かった。
運良く買えたが、案内も少なく乗り場も色々あってとにかく分かりにくかったフェリー。
屋久島の巨木や登山にヤクシカ、奄美のマングローブ林。美しい海で泳げた事、南国は楽しい。
沖縄では、道後温泉で出会ったライダーさん(沖縄在住)と偶然にして奇跡の再会!
日本一周を一足先に終えた彼の自宅でお世話になった事は非常に大きな物となった。
段違いに綺麗な海や、のんびりとした沖縄の空気は、とことん心地が良かった。
住むとなると、僕らの知らない苦労もあるのだろうが、いつまででも滞在したかった沖縄。
高校の修学旅行以来だったが、当時よりも海は青く見えた。それが何より嬉しかった。
九州(東側)
初っ端から財布の件でドジってしまったが、無事に戻ってきた自分はラッキーなのだろう。
桜島でも、運良く爆発を見ることが出来た。鵜戸神宮の運玉も、木暮公延バリに決まったし。
この頃から、極端に冷え込み始め、朝方は震えながら撤収作業をし、温泉を探す事も多かった。
ヒートテックやハンドルカバーにも助けられた。防寒具代わりに常時レインウェアを着込んでいた。
大学時代の先輩(宮崎出身)がわざわざ時間を割いて会いに来てくれたこともあり、
南国情緒溢れる宮崎はとても楽しかった。チキン南蛮の味が忘れられない。
中国(山陰側)−近畿
秋吉台に秋芳洞、出雲大社に鳥取砂丘、投入堂に城崎温泉・・・と、憧れの地が目白押しだった。
男鹿の旅人と再び合流したりして、雨でも寒くても賑やかな気分でいられた事は大きい。
天橋立をカブで走ったり、内陸の奈良県に入るために妙なルートを取ったこともいい思い出。
綺麗事抜きの正直な言葉で表すが、旅の最中にだって面倒な出会いというものはある。
それだけに、気を置く必要の無い仲間と共に走れることは本当にありがたいことだった。
北陸−甲信 そして東京へ!
とにかく寒さでやられっぱなしだった。実際に長野では道路に雪が残っていた。
能登半島には行かない予定だったが、あんなに大きな半島を無視するのか!?という自問と
寒いながらも晴天・快晴が連続したため、しっかりと先端の狼煙まで走った。
能登半島はクソ暑い真夏、五箇山・白川郷は雪深い真冬にこそ訪れたいと思った。
清里高原や野辺山駅、富士五湖は数年前にもカブで巡ったが、せっかくなのでもう一度。
都内に入ると、少し込み上げてくるものがあったが、充実感で掻き消された。
22時過ぎに練馬の自宅に到着。無事に達成できた驚きと安心感に満たされた。